1986年に旧ソ連チェルノブイリ原発で発生した史上最悪の事故により、周辺地域は深刻な放射能汚染に見舞われた。周囲30キロの住民は立ち退きを余儀なくされ、廃炉措置が進む今でも許可なしには立ち入れない。ロシア軍はウクライナへの侵攻直後から1カ月強にわたっ ...
ドナルド・トランプ次期米大統領は、カナダとメキシコからの原油輸入に対しても計画中の25%の輸入関税を適用する意向であることが26日、関係筋の話で明らかになった。この動きに対し、石油業界は消費者、業界、さらには国家安全保障を損ねる可能性があると警鐘を鳴 ...
総選挙の結果、自民・公明は少数与党に転落した。注目すべきは野党第一党・立憲民主党の躍進ではなく、「保守vs.革新」という二項対立がもはや全く時代遅れであることだ。新旧という遠近法で世界を見ている若者にとって、自民・立民はともに「古い」保守に他ならない ...
石破首相の持論でもあった「防災省」設置構想は、「防災庁」に格下げされた上で実現への第一歩を踏み出した。これまで実現に至らなかったのは、同構想が官僚の意向と噛み合っていなかったからだ。現状でも、発災直後の捜索救助活動については自衛隊、警察、消防といった ...
フランス革命において独裁政治を行い、政敵を次々と粛清、最後は自らも断頭台で処刑されたロベスピエール。「恐怖政治の元凶」とされる元祖〈ポピュリスト〉が、今なぜか世界で再評価されつつあるという。
ジョコウィ前政権の路線を継承しつつスタートした新政権だが、8290万人に無償で昼食を提供するプログラムなど人的資源開発と広義の安全保障には独自色を打ち出している。こうした政策は財政拡張に結びつき、利権政治をさらに悪化させかねない。若く明るいインドネシ ...
石破茂総理は11月28日から始まる臨時国会で、政治資金規正法の改正を通じて「裏金問題」との決別を図りたい考えとされる。その矢先、自民党東京都連におけるパーティー券収入の不記載が報じられた。旧安倍派などの裏金問題が発覚し自民党が窮地に追い込まれたのは、 ...
トランプはなぜMAGA支持層以外にも訴える戦略をとらなかったか。労働者層の民主党離れは歴史的な趨勢か。アメリカ大統領選の詳細な投票データはまだ明らかではないものの、この大イベントが私たちに投げかけた様々な問いを暫定的に総括する。1.「圧勝」か、「接戦 ...
Z世代は2020年の米大統領選で民主党候補バイデンに大きな力をもたらした。アメリカ史上、人種的に最も多様な世代の人々は、BLM運動を支持したバイデンを歓呼でホワイトハウスに送ったのだ。あれから4年、バイデン以上に多様性を象徴したハリスはなぜ負けたか。
1988年5月、タガンカ劇場の元総監督ユーリー・リュビーモフは、4年ぶりに祖国の地を踏んだ。ソ連市民権は剥奪されたままであったが、特別に短期間の入国が許可されたのである。異例な措置を認めたのは1985年3月に成立したゴルバチョフ政権であった。ゴルバチ ...
一つはリベラル派のエリート化である。これはトランプ氏が最初に当選して世界を驚かせた頃からよく知られるようになった。反知性主義は、知性そのものへの反感というより、知性が特定の権力と癒着して既成化することへの反発である。反権威主義と言ってもよい。政治のア ...